テクニカル

サンプルレートとビット深度、音をデジタルで録音するときの単位

2019.03.20

デジタル波形のイメージ

44.1kHzや24bitなんて言葉が、DTMでデータを保存するときに出てくると思います。これはざっくりいうと音質の程度を表す単位です。それぞれ音程と音量の分解能を表しており数字が大きいほど音質が良いということなんですが、「音程と音量の分解能」とは一体何でしょうか。
今回はこの用語の解説と、それぞれが表す音の要素について、紹介したいと思います。

まず、音の要素の話

デジタル録音で使う単位の話をわかりやすくする為に、音とはどういった構造なのかを簡単に説明します。
音にはそれを構成する音の三要素というのがあり、以下の3つで構成されています。

  • 音の大きさ(音量)
  • 音の高さ(音程)
  • 音色(周波数構成)

今回大事なのはこのうち音の大きさ音の高さの2つです。
これらを図解すると以下のようになります。

音の要素の説明イメージ

音は波の形をしており、波の高さが高いほど音が大きく、音の1周の長さが短いほど高い音です。
デジタル録音の場合、この2要素がサンプルレートとビット深度に即して記録されます。サンプルーレートは横軸のデータの分割数、ビット深度は縦軸の分割数を表しており、図解すると以下のようになります。

音の分解能の説明イメージ

つまりサンプルーレート=音程データの保存解像度ビット深度=音量データの保存解像度となり、音質は音の要素2つをそれぞれデータに置き換えることで表現されているのです。

まとめ

サンプルレートとビット深度が音の何を表現しているのかを今回は紹介しました。サンプルレートとビット深度は最終的な出力ファイルの形式にあわせて設定されたり、最近では可能な限り高い設定で制作し用途に合わせてその都度制作ファイルから出力するなど、利用方法にあわせて設定方法に違いがあります。
どういった用途の制作ファイルかにあわせて設定を行い、適切な音源の出力ができるようにしましょう。

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