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音作りの理解を深めるためのアナログシンセの基本的な構造

2019.06.14

鍵盤を調節しているイメージ

DTMでシンセの音作りをするときにアナログシンセを利用することがあると思います。プリセットから少し音色を変えたいとき、ミックスの中で音のヌケを調整したいときなど、ツマミがたくさんあってどれをいじればいいかわからなくなりますよね。
今回はそういったときにわかっていると音づくりの手がかりになる、アナログシンセの基本的な構造をご紹介します。

基本的な構造

アナログシンセは、音量を制御するブロックや波形を制御するブロックなど、特定の機能を持った回路のブロックが連なって一つの楽器になっています。
メーカーや製品によって回路のバリエーションに特色がありますが、どんな機種にも必ず搭載されている回路があり、これがアナログシンセの一番基本的な構造になります。
その回路は以下の3種です。

VCO(オシレーター)

Voltage Controlled Oscillatorの略でオシレーターとも呼ばれます。鍵盤やコントローラーからの信号を受信して電流を発生させる回路で、音の基本となる波形の形と音程がここで決まります。
回路によって正弦波や三角波、矩形波などの音色が選べるようになっています。

VCF(フィルター)

VCOで作られた音に対してフィルターを掛ける回路です。アナログシンセのフィルターは周波数や倍音を削り、音色の微調整に限らず音の聞きざわりをガラッと変える音作りにも利用します。

VCA(アンプ)

最終的に発される音の音量を決める回路です。単純な音量ではなく、アタックのかかり方や、余韻の減衰具合など、音量で表現される音色の表情がここで決定されます。

まとめ

機材の構造を知っていると、音色の調整をしたいときに具体的にどこをどうしたら実現できるのかの、アイデアを思いつきやすいです。 アナログシンセに限らずプリセットを調節するタイプのシンセでも、フィルターやアンプの仕組みは共通しているので、使い慣れておくことで応用がききます。
様々な音色を調節してみて、音とシンセの構造に慣れておきましょう。

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