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エレキベース(ギター)のネック調整方法

2016.03.16

2018.08.02

エレキベース(ギター)のネック調整方法のアイキャッチ画像

みなさん機材のメンテナンスはどのようにされているでしょうか。 自力で行う方、プロに任せる方、全く行わない方、それぞれいらっしゃると思います。

私は気に入ったものは安物であっても自分で手入れして長期間使いたいので、 定期的にメンテナンスを行っています。

エレキベースを基準にお話しいたしますが基本的な考え方はギターも同じとなりますのでギタリストの方も参考にしていただければ幸いです。

自力で行うメンテナンスの中でネックのそり調整は少しハードルが高いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、とても簡単に行えるので一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ただし、無理は禁物です。自力のメンテナンスはすべて自己責任となるため自信がない方はプロに依頼しましょう。

なぜネックはそるのか

弦を張った状態は思っている以上に張力がネックにかかっています。 ベースの場合80Kg以上ともいわれていて、その張力に負けてそってしまうのが「順ぞり」と呼ばれる状態です。

逆に反対側にそってしまうことを「逆ぞり」と呼び原因は温度や湿度、弦のテンションなど様々です。

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ネックの状態を知る方法

順ぞりや逆ぞりを目視で判断するのはやはりプロでなければ難しいです。 (素人が目視でわかるレベルだとかなり重症の可能性あり)

そこで誰でも簡単にそりをチェックする方法を記載いたします。

ネックのそりチェック

  1. チューニングします。
  2. 座ってベース(ギター)を演奏するようにかまえます。
  3. 左手で4弦(6弦)1フレットを押さえたまま右手の小指で最終フレットを上から押さえます。
  4. 1フレットと最終フレットをおさえたまま目視で12フレットの弦とフレットの空きを確認します。右手の小指で最終フレッド押さえながら親指で12フレットをポンポンと押さえて空きを確認する方法でも問題ないです。
  5. 他の弦も同じように行いすべての弦で確認します。

判別方法

ストレート

紙が一枚入るくらい0.3mm-0.5mmくらいの空きであればストレートの状態といえると思います。 だだフレットの高さは演奏ごとにすり減り均一ではないのでストレートにしてもローフレットのビビりが気になる場合は少し順ぞり気味に調整することもあります。

順ぞり

空きがある場合は「順ぞり」で私の場合は1mm以上空いている場合調整します。 (Fenderはほんの少し「順ぞり」している状態がベストとされています) 順ぞりの症状としてはハイフレットで弦がビビりやすくなります。

逆ぞり

空きがなく弦とフレットがくっついてしまっている場合は「逆ぞり」となり調整が必要となります。 逆ぞりの症状としては開放弦やローフレットでビビりやすくなります。

ねじれ

4弦は空きがあるのに1弦はくっついている、もしくは逆の場合は「ねじれ」となります。 ねじれの調整は素人では難しいためこの場合はプロへの依頼が必要となります。

ネックのそりを調整する

順ぞりと逆ぞりの場合、ネックに仕込まれているトラスロッドを締めたり緩めたりすることで調整可能です。

トラスロッドの調整は弦を完全に緩めた状態で行ってください。

  • 順ぞりの場合はネックのフレットが上に向いている状態で時計回りにトラスロッドを締めることでネックが逆ぞり方向に調整されます。
  • 逆ぞりの場合はネックのフレットが上に向いている状態で反時計りにトラスロッドを緩めることでネックが順ぞり方向に調整されます。

1度に回す角度は45度くらいにとどめて弦を張り1日以上時間を空けてから再チェックを行ってください。必要に応じて再度トラスロッドの調整を行ってください。

くれぐれも一気に回しすぎないよう注意してください。

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トラスロッドの場所

トラスロッドはメーカーや機種によってヘッド側からアプローチするものとボディー側からアプローチするものに分かれます。また回すための工具は六角レンチかプラスドライバーどちらかで行うものが大半となります。

ボディー側からアプローチが必要な場合、ネックを取り外さないとアクセスできないものがほとんどなので、少しハードルは高くなります。

メンテナンス動画~ネック調整編~

まとめ

いかがでしたでしょうか、思っていたより簡単と感じる方も多いのではないでしょうか。まずは自分の楽器の状態を知り、必要に応じて適切なメンテナンスを行うことで最適な状態を維持することができるようになります。ネックのそりは時間をかけて症状がでますので、調整する際も少しずつ(45度程度)戻してあげたほうがネックへのダメージが少なくなります。

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この記事の筆者

オカモト

オカモト

2004年にWeb業界に足を踏み入れるまではインディーズバンドでベースを担当。現在は社内や取引先とバンドを結成し細々と活動中。テクニカルな演奏はできません!!画像は若かりしバンドマン時代のものです。 Twitter:@01SoundEarth

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